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中身を入れてもフォルムが変わらない二つ折り財布
二つ折り財布に集まる不満点のトップは「見た目詐欺」なところ。
思った以上にカードも現金も入らず、中身を入れると厚みを増してまう事ではないでしょうか。
薄いフォルムに惚れて購入したのに、「中身を入れたらイメージと全然違う」・・・なんてことも。
そこで今回のお財布は「中身を入れてもフォルムが変わらない」をテーマにデザインを進めました。
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上下で分ける2層式のデザインに
なぜ、二つ折り財布が肥満気味になるかと言うと「コインとカードの重なり」が要因の一つにあります。
カードポケットやコインポケットが重なれば革の厚みが増し、中身が入ればさらに厚みが増します。
そこで、厚みの出やすい「小銭」・「カード」を重ねることなく、「上下で分ける」2層式のデザインとしました。
「カードポケット」と「小銭ポケット」の部屋を2層に分ける事で、余分な厚みを減らしています。
カードポケットで小銭ポケットで蓋(フタ)をするイメージです。
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財布を開けずに小銭にアクセス
小銭ポケットは2層式の上部に配置。
財布を開かずに、ワンアクションで中身にアクセス可能です。
ちょっとした配慮として、通常のファスナーについている「ファスナー止め」を排除しました。
これによりファスナーが奥まで大きく開く作りになっています。
小銭は30枚程度収納可能です。
グッと押さえながら左右に振る事で、小銭が一定方向に整列しやすくなっています。
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カードは重ねて収納
カードは15枚程収納できる設計。
一ヶ所に重ねてまとめて収納します。
底を押し込むようにすればカードの頭がせりだすので、後は切込みに指をかけるようにカードを取り出します。
カードが芯になってるようなイメージですが、極端にカードが少ないときでも、コインポケットで蓋がされているのでカードが脱落する事はありません。
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中身の増減に関わらず2cm前後をキープ
カード15枚・小銭30枚・お札20枚程度が収納できる設計です。
画像の通り中身を入れても、「5mm前後」しか厚みが変わりません。
基本的には安定して「2cm」前後をキープ。
ポケットにもスッキリ収納できる二つ折り財布です。
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スクエアフォルムの二階建て財布
「ポケットに入って使いやすいんだけど、カードが全然入らないんだよね・・・」
ある日、「2つ折り財布」を昔から使っているという、お客様が見せてくれたのが、明らかに想定容量を超えたカードを詰め込んで、5cmくらいにパンパンに膨れ上がった「2つ折り財布」でした。
そんなお客様の声を受け、「2つ折り財布の使いやすさを残しながら、いかにスマートに容量を増やせるか」を主軸に2つ折り財布の構造を1から見直しました。
気づいたのが「コインとカードの重なり」が財布を厚くしているということ。
これを解決するために、参考にした物が住宅などにみられる【ロフト構造】でした。
ロフトとは、1フロアの空間の高さを有効活用し、上部の空間に作った部屋のことを指します。
このロフト構造にならい、厚みの出やすい「小銭」・「カード」を重ねることなく、「上下で分ける」2層式にする事で厚みの軽減に成功。
シンプルなスクエアフォルムの2つ折り財布(横開き・お札は上から入る)をベースにしているので、違和感なく使える財布に仕上げました。
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