栃木のタンナー「栃木レザー」が誇る、厚手のアメリカ産原皮をミモザ等から抽出されるタンニンで何十もの工程を経て鞣されるメイドインジャパンの最高級ベジタブルタンニンレザーです。 「植物タンニン鞣し」とは、太古の昔から行われていた伝統的な製法で、ミモザやチェスナットといった植物の樹皮などから抽出した “タンニン(渋)” を含んだ溶液で、約1~2ヶ月の歳月をかけてじっくりと鞣す製法です。 鞣された革は、収縮が少なく美しく堅牢で使うほどになじみ、深い色合いに変化していくのが特徴です。 「植物タンニン鞣し」と言っても、ドラムを使用して半強制的にタンニンを叩き込む方法と、 タンニン溶液の入った槽(ピット)に漬け込む方法があります。栃木レザーでは後者の “ピット製法(槽に漬け込む)” を採用しております。 この製法には、高い技術力と気の遠くなるような時間と手間が必要になり、レザーの中心産地である本場イタリアでも、フィレンツェのバダラッシィ・カルロ社など、わずか3社程度しか出来ないといわれています。 1ヶ月という長い期間をかけて、160ものピット槽で、濃度の薄いタンニン槽から段階を経て濃度の高いタンニン槽へと 順次漬け込んでゆきます。 高い技術力、手間も時間もかかる上に広大な敷地を要するため、国内外を通しても希少な製法となってきました。 じっくりとタンニンを革に浸透させるので、革に負担をかけずに自然に鞣され、肌目も細かく芯までタンニンの成分が浸透するため、美しく堅牢な革に仕上がります。
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